皆様、お世話になっております。
九州南部は11日、梅雨明けしました。2か月という非常に長い期間でした。
今年こそ「特に大きな被害が無くて良かったね!」と言える梅雨だったと言いたかったのですが…。
7月10日深夜ごろから11日にかけて、北薩方面を中心に記録的な大雨が降り、
大雨特別警報や緊急安全確保といった最大級レベルの警報が出される事態となりました。
床下床上浸水に断水、停電、道路寸断による孤立などが次々発生。
幸いに現在のところ亡くなられた方はいらっしゃらないとのことでそこは安心できましたが、
今年の梅雨も大きな爪痕を残しました。
私は「ジモぶら」という鹿児島のスポットを紹介するコーナーを担当しているのですが、
以前行った、伊佐市大口の「曽木の滝公園」の展望台や「曽木第2発電所遺構」が今回の大雨によって倒壊するという甚大な影響を受けました。
それをSNS上で知った私は、鹿児島のスポットを取り上げる者としてとても悲しい気持ちになりました。
自然には逆らうことが出来ないことがとてももどかしいです。
この写真は昨年秋に撮影したもの。
まさにこのアングルから撮影したものが今回被害を受けた展望所です。
ここから迫力のある曽木の滝を見ることが出来たのです。
この美しい滝と岩場が見えなくなるほどの濁流が物凄いスピードで流れ、
(画像提供:伊佐市役所 伊佐PR課)※掲載許諾済み
展望台と同じ高さまで濁流が襲い、
(画像提供:伊佐市役所 伊佐PR課)※掲載許諾済み
(画像提供:伊佐市役所 伊佐PR課)※掲載許諾済み
(画像提供:伊佐市役所 伊佐PR課)※掲載許諾済み
地面や柵をえぐっていきました。
さらにその曽木の滝公園から少し離れたところにある、
「曽木第2発電所遺構」
西洋ヨーロッパ風の煉瓦造りで建てられた歴史的建造物で、曽木の滝と合わせて伊佐市が誇る観光スポットです。
このスポットも今回の大雨によって、
(画像提供:伊佐市役所 伊佐PR課)※掲載許諾済み
両サイドの三角型の煉瓦造りを残して、
(画像提供:伊佐市役所 伊佐PR課)※掲載許諾済み
(画像提供:伊佐市役所 伊佐PR課)※掲載許諾済み
遺構中央部の大部分が破壊されてしまいました。
伊佐市が誇るパワースポットで、私も今年初めてこの遺構を見に行ったのですが、
自分の目で”本物”を見たときは物凄く感動しまして、何度もカメラのシャッターを切りました。
スマートフォンの壁紙にもとても合います。
緑に映える煉瓦がとても美しくて暫く見惚れて立ち止まっていたほどです。
それが今回の豪雨でほぼ失われ、とても悲しい気持ちになってしまいました。
自然の脅威には逆らえないのがとても悔しいです。
ですが、悲しい・悔しい・苦しいのはこの2つのスポットがある伊佐市です。
大雨直後から災害対応で大変忙しい中、画像の使用許可申請を行ったところ、返信を頂き、
「返信が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。」と謝られました。
とんでもないです、忙しい中対応してくださったことに感謝の気持ちが溢れました。
前を向いて必死に元気を取り戻そうと頑張っている姿が浮かんできて、
私も少しでも力になりたいと思い、今回このようにして記事にあげることにしました。
この記事を通して、少しでも復興や支援の輪が広がっていき、
1日でも早く復旧してほしいと心から願うばかりです。
特産品を購入して支援の後押しをするも良し、
実際に地域へ足を運び、地域貢献していくのも良し、
それらが出来なくても、「復興を願う気持ち」これも立派な復興への後押しです。
大雨や台風で幾度となく被害を受けてきた故郷鹿児島。
その度に立ち上がり復興してきました。
今回の大雨も北薩地域を中心に大きな被害をもたらしました。
ですが、必ずやまた日常風景を取り戻し、「元気で活気溢れた日常」になれる日が来るはずです。
鹿児島の”底力を信じている”。
曽木の滝公園について
※立入制限は展望台のみで、曽木の滝自体は安全に見学でき、公園内の土産店なども通常通り営業しているとのことです※
曽木第2発電所遺構展望台の見学について
※曽木の滝公園から曽木第2発電所遺構の対岸にある展望台まで車両も含め交通規制が解除された為、通行できるようになり、曽木第2発電所遺構展望台まで行くことが出来るようになったとのことです※
伊佐市の公式ホームページより
・豪雨被害による曽木の滝公園内 展望台の一部立ち入り制限について ☞ こちら
・曽木第2発電所遺構の一部倒壊(機械室部分)と見学道路の通行制限解除について ☞ こちら