記事製作:徳留賢治
世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の一つである、「関吉の疎水溝」は鹿児島市下田町にあります。
水を流す疎水溝が、明治日本の産業とどんな関わりがあるかと言いますと、簡単に言うなら「水力による動力源」です。吉野台地を流れる稲荷川から(疎水溝を使って)取水し、仙厳園へと流して、水車を使って「紡績機の動力」や「大砲に穴をあけるための動力」としたのです。
この疎水溝が無ければ、仙厳園(磯庭園)での紡績は始まらなかったかもしれませんし、薩英戦争で大砲を撃つことも難しかったかもしれません。
今は水が溜まってはいませんが、昔は上の写真の場所を板などでせき止めて、ダムのようにして取水していたようです。
↓の看板にも、紹介されています。
また、現地ではスマートフォンをつかってAR体験をすることができます。専用のアプリを起動すると、明治時代の関吉の疎水溝の様子をARで見ることが出来るのです。
近くの観光案内書にWi-Fi環境(無料)がありますので、そこでソフトを起動してデータをダウンロードしてから、現地に行くことをお勧めします。
また、関吉の疎水溝の近くは、田園風景が広がる場所でもあります。お散歩などにもお勧めですし、近くに物産館(せきよしの物産館/駐車場&お手洗い完備)がありますので、ぜひ、寄ってみて下さい。
春は桜が、初夏は田んぼが、秋は稲穂が、とても綺麗です♪